理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の年収は、4つに分けて計算すると職場の差が見える
求人票に書かれた年収の数字だけを並べても、リハビリ職の職場は比べられません。訪問件数で変わる手当や、賞与の計算のもとになる額が、職場ごとに違うからです。
この記事は、今の年収と求人を同じ物差しで比べるための計算の手順です。給与明細と、気になる求人票を1枚ずつ手元に置いて読んでください。
手順1:年収を4つに分ける
まず今の年収を、次の4つに分けて書き出します。求人票も同じ4つで読みます。
| 項目 | 例 | どこで見るか |
|---|---|---|
| 基本給 | 月給のうち手当を除いた額 | 給与明細、求人票の月給欄 |
| 固定の手当 | 資格手当、役職手当、住宅手当 | 給与明細、求人票の手当欄 |
| 件数で変わる手当 | 訪問手当、残業代 | 直近3か月の給与明細 |
| 賞与 | 年◯か月分 | 賞与明細、求人票の賞与欄 |
総額が同じでも、基本給が多い職場と、件数で変わる手当が多い職場では、安定の度合いが違います。
手順2:件数で変わる手当は、少ない月で計算する
訪問リハなどで件数に応じた手当がある場合、求人票や面接で示されるのは、件数が多い月の例であることがあります。
比べるときは、キャンセルが重なった月や、休みの多い月の件数で計算してください。あわせて次を確かめます。
- 最低保証があるか、あるならいくらか
- 1日の件数の目安と、移動にかかる時間
- 件数に数えられる単位(1件か、単位数か)

手順3:賞与の「◯か月分」は、何に掛けた額か
賞与が「年4か月分」でも、何に掛けるかで額は変わります。多くは基本給に掛けますが、職場によっては一部の手当を含むこともあります。
基本給が低く手当が多い職場は、同じ「◯か月分」でも賞与が少なくなりやすいので、計算のもとになる額を必ず確かめてください。
病院の給与は、今後上がる見込みがあるのか
厚生労働省は令和6年度の診療報酬改定で、医療機関の職員の賃上げにあてる「ベースアップ評価料」を設けました。対象職員には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が含まれています。
ただ、届け出るかどうか、どう配分するかは医療機関ごとに違います。面接で「ベースアップ評価料は届け出ていますか」と聞くと、手順1〜3では見えない今後の上がり方の見当がつきます。
計算した結果、差が小さかったら
4つに分けて比べると、総額ほどの差がないと分かることもあります。その場合は、年収以外の条件(担当件数、休みの取りやすさ、教育の体制)で選ぶほうが後悔しにくくなります。
自分の年収が相場と比べてどうかは自分の年収は平均より上か下かで、辞めるときの進め方は理学療法士・作業療法士の退職スケジュールで確かめられます。
今日やるとしたら
直近3か月の給与明細を出して、件数で変わる手当がいちばん少なかった月の額を書き出してください。
それが、求人と比べるときの「下の数字」になります。
よくある質問
- 理学療法士は、どの職場が年収が高いですか?
- 一般に訪問リハは件数に応じた手当で年収が上がりやすいと言われますが、職場ごとの差が大きく、一概には言えません。4つの内訳に分けて比べると、どこで差がついているかが分かります。
- 訪問リハの歩合制は、損をすることはありませんか?
- キャンセルや天候で件数が減ると、その月の手当が減ることがあります。最低保証があるか、件数の目安がどのくらいかを事前に確認し、少ない月の件数で計算しておくと安心です。
- 言語聴覚士も、理学療法士と同じ考え方でいいですか?
- 基本は同じです。言語聴覚士は職場によって人数が少なく、担当の範囲が広くなりやすいので、業務量と手当が見合っているかもあわせて確認してください。
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