社会福祉士の年収を左右するのは、資格手当より「職場の財源」。介護施設・病院・地域包括・行政で、給料の上がり方を比べる

資格職の転職 公開 2026-10-09

窓辺のテーブルといす

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」では、処遇改善加算を取っている介護事業所で、月給・常勤の生活相談員・支援相談員の平均給与額は35万3,950円(令和6年9月、基本給・手当・一時金の6分の1を合わせた額)でした。

ただ、社会福祉士の職場は介護施設だけではありません。病院、地域包括支援センター、行政、障害福祉など幅広く、給料のもとになるお金の出どころが職場ごとに違います。そのため、賃上げの制度がどの職場に届くかも変わります。この記事では、社会福祉士の主な職場を並べて、給料の決まり方と、求人票で確かめたい点を比べます。

職場ごとに、給料のもとになるお金はどう違うか

職場主な財源賃上げに関わる仕組み求人で確かめたい点
特養・老健などの介護施設(生活相談員)介護報酬介護職員等処遇改善加算加算の配分が相談員にあるか
居宅介護支援・地域包括介護報酬、市町村からの委託料令和8年度に加算が新設運営法人と、配分の有無
病院(医療ソーシャルワーカー)診療報酬ベースアップ評価料評価料の届出と、対象職員か
障害福祉サービス障害福祉サービス等報酬福祉・介護職員等処遇改善加算配分の対象か
行政・児童相談所自治体の予算自治体の給料表職種区分と給料表

同じ資格でも、どの仕組みで給料が上がるかが違うので、求人票の「月給」を並べるだけでは比べにくいことがあります。

広告

介護施設の生活相談員は、処遇改善加算の配分を受けられるか?

介護職員等処遇改善加算は、事業所の中で職種をまたいで柔軟に配分できる仕組みになっています。さらに令和8年度の介護報酬改定では、対象が介護職員から介護従事者全体に広げられ、令和8年6月から、介護従事者全体で月1.0万円(3.3%)の賃上げが目安として示されています。

一方で、実際に相談員へどれだけ配分するかは事業所が決めます。面接では「処遇改善加算は、生活相談員にも配分されていますか」「手当として出ていますか、賞与に含まれていますか」と聞くと、給与明細のどこに入るかが分かります。

なお同じ調査では、社会福祉士の資格を持つ介護職員(月給・常勤)の平均給与額は39万7,620円で、介護福祉士の35万50円より高くなっています。ただしこれは介護職員としての集計で、相談員の数字ではない点に注意してください。

病院の医療ソーシャルワーカーは、ベースアップ評価料の対象か?

令和6年度の診療報酬改定で新設されたベースアップ評価料は、病院などで医療に従事する職員の賃上げのための仕組みです。厚生労働省の届出資料では、対象職種に社会福祉士が挙げられています。

ただし、評価料を届け出るかどうかは病院ごとに違います。応募先の病院が届け出ているか、医療ソーシャルワーカーが賃上げの対象に入っているかは、面接で確かめられます。給与明細での見方は、看護師向けに書いた看護師の給料は「ベースアップ評価料」でどう上がる?が、社会福祉士にもほぼそのまま使えます。

観葉植物と白い机のある部屋

地域包括支援センターと行政は、何で給料が決まるか?

地域包括支援センターは、市町村が直接運営する場合と、社会福祉法人などに委託する場合があります。委託型なら運営法人の給与規程で、直営なら自治体の職員としての給料で決まります。センターが行う介護予防支援には、令和8年度に処遇改善加算が新設されましたが、職員の給与にどう反映されるかは運営する法人によります。

行政や児童相談所の職員は、自治体の給料表に沿って、経験年数などで決まるのが一般的です。会計年度任用職員として採用される場合は、常勤の職員と給与や手当の決まり方が違うので、募集要項で報酬と期末手当の扱いを確かめてください。職場ごとの仕事の違いは、社会福祉士の求人、職場で何が違う?で整理しています。

広告

資格手当は、求人票のどこを見ればいい?

社会福祉士の資格手当は法律で決まっているものではなく、額も、出るかどうかも職場ごとに違います。求人票では、次の3つを見ます。

  • 「資格手当」が月給の内訳に書かれているか、基本給に含まれているか
  • 手当の対象が「社会福祉士」と明記されているか(介護福祉士などとまとめていないか)
  • 相談員の業務についていることが支給の条件になっていないか

ケアマネジャーとして働く場合の手当の出方は、ケアマネジャーの給与は、居宅・施設・地域包括でどう違うかで比べています。

今日やるとしたら

表の5つの職場から、いま応募を考えている職場の行を一つ選び、「求人で確かめたい点」を面接で聞く質問の形に書き直してください。

たとえば介護施設なら「処遇改善加算は、生活相談員にどのように配分されていますか」です。質問が一つ決まっていれば、給与の話を切り出しやすくなります。

よくある質問

社会福祉士の年収は、どの職場が高いですか?
職場の種類だけで一律には言えません。介護施設は処遇改善加算、病院はベースアップ評価料、行政は自治体の給料表と、給料の決まり方が違うため、求人ごとに手当と賞与の内訳を確かめて比べるのが確実です。
生活相談員も、介護職員等処遇改善加算の対象になりますか?
加算は事業所の中で職種をまたいで柔軟に配分できる仕組みで、令和8年度の改定では対象が介護従事者全体に広げられました。ただし、実際の配分は事業所が決めるので、面接で相談員への配分を確かめてください。
社会福祉士の資格手当はいくらくらいですか?
資格手当は法律で決まっているものではなく、額も支給の有無も職場ごとに違います。求人票で、手当が月給の内訳に書かれているか、対象が社会福祉士と明記されているかを確かめます。

この記事に関係する職業

仕事内容・平均年収・求人倍率は、それぞれの職業ページにまとめています。

JobLinkaは、探さずに待つ転職サービスです。いま先行登録を受け付けています。

公開時は、登録が早い方から順にご案内します。
早く登録するほど、先に企業からの声を受け取れます。

LINEで先行登録する 登録は無料です。広告やセールスは一切送りません。ブロックすればいつでも解除できます。

資格職の転職の記事一覧へ